日本のフルーツパーク:ハワイにおける農業開発の手本として

 

日本では先祖代々親譲りで続けて来た農業の多くが、近代的多国籍企業に取って替わら

れつつある。他の国々でも同様であるが、特に日本の農業は農産物輸入と会社組織によ

る大規模農業に多くを頼るようになってきている。その結果、伝統的家族経営による個

人農家は二つのはけ口を探す必要に迫られている。即ち自分の畑で作った作物を売り捌

くはけ口と、生活様式が昔と一変したために起こる彼等のフラストレーションのはけ口

とを。更に問題を複雑にしているのが、現在農業に従事している人達の高齢化と、彼等

の息子達が殆ど、或いは全く農業に関心を示さなくなってきている事実である。このた

め地方の農村では、農業を存続させるための新しい試みを考え出さざるを得ない状況に

なってきている。

 

このような状況を鑑みて、日本各地で「フルーツパーク」を立ち上げる試みが起こった

。現実には観光名所となっているこれらフルーツパークは、実に多彩な目的を持ってい

る。農協(Japan Agricultural Cooperatives)、県庁、地方大学、農作物生産会社、日

用品卸売り業者およびマーケッティング担当者、旅行会社、その他多くの私企業の協力

によりこれらフルーツパークは開発・運営されているが、以下に掲げる数例の日本のフ

ルーツパーク運営実績は、独特なハワイ農業文化とハワイの生活様式を守りつつ農業を

再開発するという我々の計画にとって、お手本となるべき点をいくつか示している。

 

これら手本とすべき日本のフルーツパークでは、様々な試みが行われている。その結果

地方経済に活気を与え、参加している農民や協力している企業にも直接的なメリットを

与えている。フルーツパークは観光名所として人気があるだけでなく、講師による農業

指導やインターネットでのオンラインサービスに加え、図書館・会議室などを充実させ

た教育事業も推進している。子供向けのアトラクションや、フルーツパークで育てた農

作物を販売する売店や、農家で取れた野菜や果物の直売会などが、さらにフルーツパー

クの魅力を増している。ここでは農業園芸生産と農産物販売に関してのアドバイスも受

けられ、しばしばベテラン農家と農産物販売会社の営業担当者、あるいは農機具製造会

社の担当者などがペアとなって、質問者に親切に答えている。様々な企画を組み合わせ

たイベントは頻繁に催されており、これらのサービスは希望すれば誰でも受けることが

出来るので、遠くからやって来た観光客も地元の人々も一緒になってこれらの特別イベ

ントや、毎日行われている農業指導などに参加している。

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http://www.chance.ne.jp/TOGOKU-1/

http://www.hawaiifruit.net/togopark/index.html

 

名古屋市 東谷山(とうごくざん)フルーツパーク

 

東谷山(とうごくざん)フルーツパークは日本で三番目に大きな都市である名古屋市の

市内にあり、1980年に開園された。同フルーツパークは観光客や小学校の遠足場所とし

て人気があるが、その他に名古屋近郊の農業地域のために様々な機能・サービスを提供

している。名古屋市は愛知県のほぼ中心に位置しているが、愛知県は日本一のイチジク

の生産地として有名で、この他にも柿や桃などの果物生産地として名高い。同パークで

観光客に人気が有るのはパークの中心にある直売店で、近郊農家で生産された果物や、

同パークの果樹園の果物、同パークの目玉である二つの大きな温室で作られた熱帯産の

果物を購入出来る。パークに隣接する釣り池では貸し竿を使って釣りをすることや、小

さな貸しボートを漕いだり、ピクニックを楽しんだりすることが出来る。近郊農民はこ

のパーク直営売店やその他パーク内の場所で、自分達の生産物を販売することが出来る

。二つの大きな温室(=入場料有料)ではハワイではお馴染みの熱帯産の果物について

詳しい説明が受けられる。ジャックフルーツやマンゴー、イチゴグアバその他の果物が

収穫された時は、その果物についての特別なイベントも行われる。東谷山パークのよう

なフルーツパークが出現したのは、日本中の果物店やデパートの果物売り場で、ドリア

ン、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、ジャックフルーツなどの風変わりな果物

を、常時扱うようになってきたことが、一つの理由としてあげられる。

 

同パークは1000本以上の樹木から採れた150種類の果物を展示し、インターネットで検

索可能な図書館蔵書、会議室、蝋細工の果物標本、子供達のための遊び場、マルチメデ

ィア設備を使った劇場設備なども備えている。同パークのスタッフは園芸専門家、ツア

ーガイド、調査研究員などからなり、これら専門家が一般的園芸に関することから、パ

ークで育てられているあらゆる種類の果物に関する質問まで、いつでも来訪者のために

答えることが出来る。また訪問者は図書館で自由に必要文献のコピーを取ることも出来

る。熱帯果物用の温室でも外にある果樹園でも、特別なイベントとか、特別講義、ぐる

っと一回りするツアーとか、鑑賞会などが、しょっちゅう行われている。また農機具、

肥料、農薬散布器 (spray units)その他農耕に必要な器具も常時展示されている。

 

同パーク敷地内の果樹園は、日本を始めとするアジアの各地で見られる商業果物生産用

果樹園の見本と言える。パーク内の順路に従って歩くと、あちこちに「果物畑」が出現

するが、そこでは特定の果物を育てるための特別な栽培様式を見ることが出来る。梅、

桃、柿、杏、キーウイ、リンゴ、梨、ブドウ、そして沢山の種類の柑橘類樹木が、剪定

されたり、枝同志を結ばれたり、実(み)に袋をかけたりといった作業が、担当者によ

って日常的に行われている。(実に袋をかけるのは害虫や病気にたいする予防策である

)花の開花時期や果物の収穫期には特別のイベントが催されるが、沢山の種類の果物が

あるので一年中順番に楽しむことが出来る。同パークのスタッフや外部の専門家による

栽培テクニックのデモンストレーションが頻繁に行われているが、彼等の指導は多岐に

渡るが相互に関連し合っており大変有益である。

 

東谷山パークは単に観光客が訪れる観光名所にとどまらず、毎日農作業を行っている現

実の果樹園であるという点が特筆される。おそらく訪問者が一番興味深いと感じること

のひとつは、毎日目の前で見ることが出来る樹木の矯正・剪定作業であろう。アジア各

地では収穫しやすく労働時間を少なくするために、果物の樹木は低く刈り込まれる。ま

た敷き藁(mulching)による根の保護や、堆肥(composting)など有機物質の再利用が行わ

れている。パーク内の全ての果物畑には、果物の歴史的起源、その地方の文化との関わ

り合い、そして調理方法などの情報が書かれた訪問者のための看板が掲げられている。

もっと詳しく知りたい人には、図書館で全ての果物についての情報が得られるようにな

っている。

 

東谷山フルーツパーク公式ウエッブサイト http://www.chance.ne.jp/TOGOKU-1/

フルーツパーク、売店、果物博物館の写真は次のサイトでも見ることが出来る。

http://www.hawaiifruit.net/togopark/index.html

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http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamaEng/site/sc2c.htm (English)

http://e-fruitpark.com/east_area.html (Japanese)

 

浜松フルーツパーク

 

東谷山(とうごくざん)パークから車で2時間程の距離にある浜松フルーツパークは43

ヘクタールの敷地内に5,000本の樹木が植えられているが、それらは160種類も栽培変種

(cultivar)がある。【管理人注:栽培用に品種改良された亜種のこと。たとえばビワに

は、茂木ビワ、田中ビワ、雄総ビワなどがある。】同パークでは柑橘類の栽培変種が豊

富で、特にキンカン(kumquat)の種類が多いことでは有名である。ドーム天井の温室に

はハワイで馴染み深い熱帯植物が沢山育てられている。そこにはクイズ形式で見学者が

参加できるような形で工夫された果物展示がなされている。マンゴ、バナナ、パパイヤ

などの果物はここで育てられ、収穫期にはパークで収穫祭が開かれて、パーク内の売店

で販売される。

 

浜松パークが他のフルーツパークと比べて著しく目立つのは、パークとしてのデザイン

コンセプトとユニークな建造物のせいであろう。現実に農産物を栽培し続ける大きな農

園でありながら、観光客を喜ばせることを大きな主眼としているので、浜松パークでは

農園や温室を時間を気にせず気ままに歩いたり、蒸気機関車をかたどったトラクターに

乗って、パーク内をゆっくり見物することが出来る。(http://e-fruitpark.com/train.

html 参照) 12歳以下の子供のために非常に面白い遊び場が作られている。「フルーツ

パーク」というテーマに沿って、遊び場には3階建て高さのパイナップルの形をした巨

大な滑り台が設置されている。その他にもバナナの形をしたブランコや、オレンジの形

をしたジャングルジムなど、果物をかたどった楽しい遊具が準備されている。

(http://e-fruitpark.com/playground.html参照)

 

そこでは夏にキャンプを楽しむことも出来る。レストランは三軒有るが、バライティに

富んだメニューの中に、必ずパーク内で収穫された食材を使った料理が提供されている

。子供たちが遊び場で遊んでいる間に、大人たちは隣接する二つの売店で買物を楽しむ

ことが出来る。そのうちの一軒は新鮮な果物と果物から作られた製品を売る売店で、チ

ェリモヤやドラゴンフルーツのような、熱帯果物も販売されている。パーク内の果物の

木が収穫期でない時も、このような新鮮な果物は売店で求めることが出来るので、来訪

者達はパーク内周遊ツアーで学んだばかりの果物のどれかの味を楽しめる。もうひとつ

の売店は青空市場(farmers market)で、パーク内で収穫された果物や近郊の農家で生産

された農産物の直売会場である。

 

浜松パークは丘陵に建てられているため、山腹にそって上り下りするエスカレーターが

設置されているが、このエスカレーターは日本でも一二を争う長さである。パークの東

部分と西部分は、大きな近代的吊り橋で繋がれている。現在地を示す看板、植物につい

て解説している看板、季節の見所を説明している看板、パーク全体の地図、果物の原産

地について解説している看板など、園内のあちこちに看板が設置されている。また毎週

行われるさまざまなイベントに関しては、インターネットのホームページや地元の広告

で知ることが出来る。また花の見頃案内やさまざまな展示会、果物の収穫と試食、ゲス

ト講師による講演や農業技術のデモンストレーションなどを、一年中を通じて順番に行

っている。大きな鉢植えの木が花や果物をたわわにつけた時は、しばしば入り口に移動

されて、入場客が最初に味わう「本日の見どころ植物」となる。

 

来訪者を楽しませるアトラクションに加えて、浜松パークはインターネット上で園芸専

門家が農民や来訪者のどんな質問にも答えるサービスを提供しているし、専門的刊行物

もここで手に入れることが出来る。総括的に見れば、このパークで行われている農産物

栽培方法は、日本の伝統的な農耕法の中でも選りすぐりの優れたものを実践していると

言えよう。樹木は完璧に近いやり方で刈り込まれ、そして環境に適応するように手入れ

されているし、果物は袋でくるまれて育てられ完熟するまでもぎ取らない。施肥や根の

手入れ、そして水撒きは常に監視・記録されている。また果物栽培に興味ある人なら、

レベルに応じて誰でも参加できる教育セミナーも行っている。浜松パークについての情

報は下記のサイト参照のこと。

http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamaEng/site/sc2c.htm (英語)

http://e-fruitpark.com/east_area.html (日本語)

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http://www.town.tomiura.chiba.jp/CEC/data/tour/biwakurabu/biwa_1.html

(Japanese)

http://www.awa.or.jp/home/fukuhara/biwa.htm (Japanese)

http://www.packet.ne.jp/fruit/syurui/biwa/1.ht m (Japanese)

 

富浦ビワクラブ

 

千葉県にある富浦ビワクラブは東京から車で3時間程の距離にあり、ビワ(ハワイでは

英名であるloquatとして知られている果物)に焦点を当てたフルーツパークとして特筆

すべきものである。同パークは千葉県庁、農協、参加私企業及び農家によって出資設立

され、様々な目的を持っている。東京や千葉などの都会からはかなり離れてはいるが、

房総半島南端に向かう観光客が、疲れを取るために一休みするには良い場所である。こ

こを訪れた観光客はビワの世界に浸ることが出来る。ここの売店では富浦近辺の果物で

作られた商品に加えて千葉のバライティに富んだ農産物が合わせて2000種類近く売られ

ている。ビワに関する商品はビワを使った食品、ビワ酒、ビワ玩具、ビワ化粧品、ビワ

の本など、とんな人でも一つくらいは気に入る品物が並べられている。ビワの形を基本

にした様々なキャラクター商品も売っている。ビワクラブの中にあるレストランではビ

ワを使った料理がメニューに載っているが、特にビワカレーとビワアイスクリームに人

気があるようだ。

 

また施設内には、図書館やビワ栽培者達のための会議室なども有り、ビワの出荷シーズ

ン(5月・6月)には栽培者が直接観光客に売れるように、販売のスペースを提供して

いる。ビワクラブ敷地の周りには東京やその他日本全国からやって来るバスツアーのバ

スのために、集結・駐車用の広いエリアが準備されている。ここではビワクラブ内では

なくビワクラブ会員である栽培農家のビワ園を巡るツアーが用意されているが、申し込

みは事前でもビワクラブに来てからでも構わない。栽培農家は自分のビワ園の作業状況

如何によって、その日のツアー先農家として観光客を受け入れるかどうかを決めてよい

ことになっている。富浦ビワクラブまで自家用車で来た観光客は自分の車をビワクラブ

の駐車場に置いて、このビワ園巡りツアーのバスに乗り換える。このツアーはクラブを

出発し農家を訪れ、そして再びクラブに戻るもので、収穫シーズンにはビワ園巡りツア

ーのバスは満員となり、駐車場には30台以上の外から来た大型バスやもの凄い台数の

自家用車がツアーの帰りをこの集結・駐車用エリアで待つことになる。

 

栽培農園に到着すると、観光客はビワの木の育て方を学ぶ農園見学ツアーに参加しても

良いし、農園の一区画でただひたすらビワを摘んで食べることに専念しても構わない。

個々の農園にも簡単な売店が有り、訪れた人々はビワクラブで売っている物や、その農

園独自な新鮮なビワやビワ加工食品をそこで買い求めることが出来る。観光客が一日に

何軒かの農園を訪問することも可能であるが、個々の農園の差はさほどない。強いて言

えば栽培変種や栽培時期の違いがある程度である。ビワクラブが始まってから収入が二

倍近くになったという農家の報告も出ている位、このフルーツパークは繁盛している。

以前はビワ農家は農協に売るしかビワの販売方法がなかったからである。農協は農協で

ビワに対する関心を高め東京などの都会に住む人々に、ビワ農家ではどうやってビワを

作るかを宣伝しようとしている。農協自身もビワクラブの出資者であるので、栽培農家

同様経済的に潤うようになった。というのは観光客は農園巡りの費用を払う他に、ツア

ーの初めと終わりにビワクラブの売店で、そしてツアー中は訪問先の農園でビワ関連商

品を買ってくれるからである。ビワクラブのウエッブサイトは、それぞれ個々の会員農

家のウエッブサイトや、ビワ販売を促進する手助けをする企業のサイトとリンクしてい

る。

富浦ビワクラブ関連のURL(いずれも日本語)

http://www.town.tomiura.chiba.jp/CEC/data/tour/biwakurabu/biwa_1.html

http://www.awa.or.jp/home/fukuhara/biwa.htm

http://www.packet.ne.jp/fruit/syurui/biwa/1.ht m

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http://www.seikoen-kiku.co.jp/menu.htm (Japanese)

 

三和 菊村 

この地域が他のフルーツパークと全く異なっているのは、菊の栽培に特化していること

と、同一地域内の菊栽培農家がグループとして協力し合っていることだろう。菊栽培農

家は普段は商売敵だが、菊のシーズンには共同作業で目を見張らせる様な素晴らしい菊

の展示物を作り上げる。大阪と広島の中間に位置するこの地域では、栽培農家は観賞用

菊畑に菊を植える時は、花が咲き揃う時期に、隣の畑との色バランスを考えて植える。

これらの畑の菊はあくまで観賞用であり一般に小売販売されないが、その眺めは壮観で

ある。もちろん菊のフラワーアレンジメントや、菊で作った飾り物などは鑑賞するだけ

でなく購入することも出来る。もともとは都会の花卸売り業者を惹きつけるために企画

された「菊村」だが、あっという間に観光の名所にもなった。花が咲く時期には都会か

ら大型バスがこの村にどっと押し寄せるため、予想外の人出に対処すべく(道路、駐車

場、トイレなどの)基礎設備の向上を計っているところである。

 

 菊祭りなどの観光客のための行事が増えてきたため、菊のシーズンには農家はそれら

の対応のために時間がいくらあっても足りないくらいに忙しくなるが、観光客を自分の

菊畑に呼ぶことで、今まではなかった収入を得られるようになった。それぞれの農家で

別々に菊の花を展示即売しているが、観光客の目を楽しませるのは共同でデザインされ

た菊畑の素晴らしい眺めである。観光客は小は5ドルの切り花から、大は数千ドルの菊

飾りまでを好きな農家から購入することが出来る。殆どが菊のみの販売であるが、中に

は他の花や盆栽、果物の木などを売る農家もある。三和の菊村につながる細い山道に沿

って、それぞれの農家の即売スタンドがポツリ、ポツリと見受けられるが、そこでは菊

花や鉢植えの花の他に、漬け物や農家で作られた食べ物なども売られている。

 

詳しい情報は「精興園」ウエッブサイトまで(日本語)

http://www.seikoen-kiku.co.jp/menu.htm

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ハワイ島農業の秘めた可能性

日本のフルーツパークで実際に行われてる手法は、今後ハワイ島がハワイ特有の農産物

生産・販売促進する方向を決める上で、大変参考になる。ここハワイでも私企業、大学

、政府の農業専門家、農協、そして個々の農家が協力して、ハワイが提供出来る最高の

熱帯農産物を示す陳列棚として、人々を惹きつける様々な企画を、打ち立てるべきであ

る。熱帯果物、熱帯特有の花、水産養殖、そしてコナコーヒーがこの企画の対象となる

が、観光客に体験農作業をさせたり、生産農家に技術的な指導をするプログラムなども

取り入れるべきだ。最新の園芸農業技術を展示することに加え、「ハワイフルーツパー

ク」(仮称)は、観光客に農業知識を普及させ、生産農家にはどうやって果物からジャ

ムやゼリー、その他沢山の加工食品を作るか、或いは消費者の目に止まるためにはどの

ような方法で生鮮食品や加工食品を包装すればよいか、などを教育する。またハワイ島

或いはその他の地域のレストランのシェフやが、ハワイ島で収穫された農産物を使った

美味しい料理の作り方をデモンストレーションすることも出来る。

 

コナで発足したばかりの「12本の果物の木プロジェクト」(http://www.hawaiifruit.

net/12trees.html)は、ハワイ大学熱帯農業及び人材開発学部と、コナ・パシフィック

農協、そして西ハワイ料理学校の共同作業による新しい企画で、これは日本のフルーツ

パークをモデルにして、小規模ながらハワイでも同じようなフルーツパークを作ろうと

している試みである。このプロジェクトの目的はハワイの農業従事者に多くの種類の農

産物栽培をすることを薦め、農家の収入を安定したものにし、自然環境に調和してこれ

からもずっと続けていける農耕法を促進させることである。

 

「12本の果物の木プロジェクト」はこれまであまり見向かれもしなかった果物や、果

物加工品を商業ベースに乗せることにもつながる。このフルーツパークはコナコーヒー

やマカデミアナッツといったハワイを代表する農産物に加えて、他の農産物やこの地域

の特産品などにもスポットを当てることになろう。この「12本の果物の木プロジェク

ト・フルーツパーク」が農業活性化と地域振興の中心となり、コナの豊かな伝統農業を

さらに発展させることを望んでやまない。

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